今年の6月私は北海道を旅した。
滑走路が1つしかない中標津空港に降り立ち、そこからレンタカーを借りて道東を巡る旅。
2回めの北海道だが、道東を巡るのは初めてだった。
ノープランで降り立ち、空港にあるパンフレットを片手に巡る自由な旅。
梅雨のない北海道の6月。晴天に恵まれて、北海道の雄大な景色が私を魅了した。

自転車で中継をしながら旅をする青年と出会い同じ宿で語り合った。
知床へ向かう途中、小さな漁港で小さなカレイを釣っているおじいさんとのーんびりお話。
知床では同じクルーズ船に乗ったリゾートバイトをしていた女の子と知り合った。意気投合して、知床五湖へドライブした。
知床峠で宮崎から来ていてハイエースバンを改造して日本一周しているお父さん2人組と知り合い、道の駅でご飯を炊いてプチキャンプ。
たくさんの出会い・笑いがあったけれど、その中でも一番思い出に残っているのは野付半島のある別海町で秋鮭漁の出稼ぎに来ているお父さんに出会えたこと。
お父さんは青森から約30年間出稼ぎに来ているそうだ。
倉庫の中でバケツに入った魚をさばくお父さんを見かけて声をかけたのがきっかけだった。
漁のこと、仕事のこと、私の北海道旅のこと、いろいろな話をした。北海道の自然の厳しさについても教えてくれた。
なんだか温かくて、ほっとして、素敵な時間だった。
旅の醍醐味を味わわせてもらったお父さんに感謝の気持ちをつたえずにはいられなかった。
だからアフリカのナミビアからポストカードを送った。
そしたら、
日本に帰国して間もなく、小包が届いた。鮭とば、スモークサーモン、ホタテの貝柱など別海の海の味覚とともに入っていたのがこれ。

北海道新聞の切り抜き。
私がアフリカへ行っている間の北海道での出来事を私に届けてくれたのだ。
今、改めて読み返すと、気持ちいい季節の北海道が蘇る。
12月、冬。あのお父さんは元気にしているだろうか。秋鮭漁も終わり、青森に帰ったかなぁ。
いつか再びお父さんのところへ遊びに行こう。素敵な素敵な贈り物が届いて嬉しかったことをきちんと言葉で伝えるために。
Ayumi
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テーマ : 北海道
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